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《花の冠》
柔らかな 金色の帯
架かる空の果て 鈍色の星
砕けた光 粒子を散らして
仰ぐ小さな 未来に注いで
駆ける道を追い 欠ける月
素足の心に 不可思議の夢
惑わしの森 耳を塞いでも駄目
本当の声に 気付かないと
待てど 過ぎ去るだけの時よ
一つに 巧く繋げないでいるの
花冠を編みましょう
優しい時間を創りましょう
哀しみの棘も隠して
甘やかな香りを捧げましょう
風に吹かれ 何処迄も
光と水は 煌めき踊る
晴れやかなる 暖翠の時に
悲観よりも歓喜の声を
甘い風に乗せて歌いましょう
彼方迄も 届け春の風
願う花冠 空に掲げて
綺麗な環に 編めたなら
その小さな 頭に捧げて
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