憧れ

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その後、映画を見に行ったり、時々ドライブに行くようになった。 それから、約10カ月。 お互いに気を使ったり、他人行儀な所もあったりで友達と呼ぶにはまだまだのような距離感があった。 ただ、そのゆっくりと流れた時間は、元彼を思い出して苦しんでいた夜を少しずつ緩和してくれていた。 村上先生のメールはシンプルで、一行だけのことも多かった。 それでも、メールのやりとりが楽しくてほっとして…好きが少しずつ増していた。
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