羽根

1/1
前へ
/206ページ
次へ

羽根

この恋は まるで 舞い降りる天使の羽根 ふわりふわりと僕の回りを漂い いつしか 僕の翼に姿を変える 覚えている? あの頃 誰も振り向いてくれなかった僕に キミは、優しく声をかけてくれた 雲色のキャンパスは 僕の目の前に広がり 今では 君の姿を追い続けている あの頃かな・・ 大きな湖の上に広がる 天使の翼のような雲を 急に君に見せたくなったんだ・・ 何故、そうしたのかは 今でもよくわからないけどね・・ 映りの悪かった雲の写真を 突然、削除したことに 君は焦り 悔しがっていたよね・・ 悪いことしちゃたなって 僕は苦笑いしたことを とても良く覚えている そして それからも僕は 君の世界に惹かれ続けたんだ・・ ある時 君の心の中にある 深い悲しみを知った僕は ただ、ただ言葉を失なった・・ その時 描いていた天使の持つランプに 悲しみのイニシャルを刻みこんだ・・ あの頃には 既に天使の羽根が ふわりと僕に舞い降りていたんだね・・ ただ、何も気付かなかっただけで・・ そう この恋は、まるで 舞い降りる天使の羽根 いつの間にか 僕は導かれていたんだね・・ キミの白い翼に・・ ・・image=450995123.jpg
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加