8人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺が触れれば、みな生き返る。俺はそういう役割の天使だ」
ミアは茫然としていた。
俺は彼女を抱きかかえたまま、飛行機の落ちたところまで飛行する。
天使は一つは能力を持っている。彼女が天使に選ばれたからには、彼女も能力があるということなのだが、どうにもその使い方さえ知らないようだ。
自分で翼を出せないのは、新米だから仕方がないというか、なんというか。
事故の現場にたどり着く。
飛行機はそこまで被害は受けていない。魔女の薬が効いているようだった。俺は地面に足を付けると、ミアを降ろす。
「うわっ、大変なことになってる…」
ミアは現実味がない顔をして、テレビの中の光景を見ているかの感想を漏らす。
俺は翼をしまうと飛行機に近づき、ドアをけり開けた。
ここからが、俺たちの仕事だ。
最初のコメントを投稿しよう!