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崇は俺に向き合った。
「俺は祐さんに喜んでほしいの。祐さんの喜ぶ顔が見たいだけなの。大好きな祐さんの笑顔が見れれば、疲れなんかふっとんじゃうんだから。」
こいつは、こんな恥ずかしいことを、いつも平気で言ってのける。
しかもまっすぐ俺を見て。
嬉しいが、どうしても照れてしまう。
ホントこいつには敵わない。
「わかった?かわいい祐さん。」
「・・・かわいいって言うな。」
恥ずかしくて目を合わせられない。
うつむいてる顔は、電話のとき以上に真っ赤になっているだろう。
「よしよし。わかったら向こうで出来上がるの待ってて。すぐ作るから、ね。」
「うん。」
頭をなでられ余計に恥ずかしくなった俺は、それだけ答えてキッチンを出た。
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