裏切りの代償
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ポケットからは、縛られている男の言った通り、漫才グランプリのエントリー用紙が出て来た。 確りと、自分達のコンビ名も記入されている。 「信じてくれ!!今日、会う時にその話をしようとしてたんだ!」 エントリー用紙を持つ手が、段々震え出し、大粒の涙がボタボタとこぼれ落ちた。 「…すまん…俺が悪かった…」 男は、膝から崩れ落ちると、大声で泣き喚いた。
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