裏切りの代償

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黙ったまま空を見上げていた男が、再び腕時計に視線を落とした。 「そろそろ時間だな。俺はお前を信じていたんだかな…どうやら、お前は違ったようだ。」 波の打ち寄せる音に紛れて、カタカタと何かが此方に向かって来る音が聴こえてくる。 「お…俺だって信じてるさ!ずっと2人でやって来たんだ!なぁ、これからだろ!?」 月の明かりでも分かる程に、縛られている男の目が涙で滲んでいた。  
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