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今日は付き合いだして1年目のお祝い
二人でお洒落なレストランに行き、ワインで乾杯した
「何だか1年て早いよね」
ワインを見つめながら胡月に言った
「そうだな・・・・・楽しかったから早いんだろ?」
「そっか、そうだよね」
笑いながらワインを飲み、これからもずっとこの関係が続きますようにと祈った
「そうだ、今度旅行に行かない?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ん?どうしたの」
「話がある」
「話?うん、何」
いつも胡月の話は突然だった
その話は俺を驚かせるような話ばかりだけど、喜ばせる話しかしないから安心して尋ねた
「今度は何?まさか島を買ったとか言わないよね?」
笑いながらワインを飲み、顔を見つめた
「実は、俺には許婚がいる」
「えっ?」
初めて聞く話
しかも嬉しい話ではない
「隠していたわけではないんだ」
「・・・・・・・・でも、今まで俺は知らなかった」
「すまない」
「どうして?俺とは遊びだったの?」
「違う」
「じゃ、話はもうおしまい?」
「いや」
そして仕方なく話を聞くことにした
話の内容は・・・・・・・
来月結婚式を挙げるという話だった
意味がわからない
1年記念のお祝いに別れ話でもするつもり?
「翔・・・・・話はまだあるんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ワイングラスを持つ手が震えた
何も聞きたくないのに
俺だけを愛していたんじゃないのかよ
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