真打ち登場!?

5/21
前へ
/71ページ
次へ
トントン。 男の肩を叩く。これは私のデビュー戦。 殺らなきゃこっちが殺られる・・・。 「あ?」 不機嫌さ丸出しの声で振り返る男。 間違いない。この男、標的(ターゲット)だ。 ニコっと微笑んでみる。 「テ、テメェ!!羽生未咲来?」 男は顔色を変え呟くように口を動かした。 「んー、おしいな、半分正解、半分不正解。」 カシャっと軽い音を立てて相手の額に銃口を向ける。 が、さすがはプロ。 音も立てずに身を翻してその場から即座に離れる。 お互いに銃を向けたまま指一本動かさない。 初めて感じる緊迫感。 ただの空気なのに肌がビリビリとする。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加