一章:ドキドキの入学の日

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「行ってきます」 鞄を持ち私は微笑み家の 玄関を飛び出した。 佳奈ちゃんとは桜咲公園の入り口で待ち合わせをしている。名前の通りに桜の木が立ち並び春には地面に 桜の花弁が溢れる…丁度 今がその季節なんです! 「はぁ…」 「佳奈ちゃーん!」 走って公園に向かえば見慣れた人物が面倒くさそうな表情と片足重心で立っていました。 「あっ美咲ー遅いじゃんか」 私の方を振り向いた相手は腰に両手を当て身体を前に突き出すように私を見た。 「ごめんなさい。すっかり忘れていました」 「美咲って正直だよな… 本人目の前にそれを言うんだからさ」 “私は嘘をつくのが苦手 なんです"内心そんなことを思いながらも口には出せるはずもなく頭を下げた …喋り方でわかると思いますが佳奈ちゃんはとても 男の子みたいな性格で喧嘩っ早いんです… でもそんな佳奈ちゃんが 大好きです
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