一章:ドキドキの入学の日

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その後私達は中学生のときと変わらない会話をしていた…昨日のテレビの話や夕食の話。そんな会話に交えて桜宮高等学校のことも話始めた 「なぁ美咲?俺達が今日から通う桜宮高校あるだろ」 「桜宮高等学校です!」 佳奈ちゃんがそう言えば私はついつい言い返した。 「細かいな美咲は…いちいち長いんだよ…まぁいいかでさ桜宮の七不思議って知っているか?」 七不思議・・・? 「俺もあまり知らないんだけどさ。斎藤先輩から聴いた話なんだけど」 「斎藤先輩から?」 ちなみに斎藤先輩とは私達と中学が同じだった先輩…二年前に中学を卒業し今は桜宮高等学校の三年生 「あぁ。1つ目は桜宮高校の正門にある鳩の像を朝7時7分に鏡に映すと幸運になるらしい。2つ目は桜宮の桜道をカップルで歩くと後先別れることはない。…後は…」 「後はなに?」 女の子が好きそうな七不思議のことに心引かれていた私は続きが聴きたくて仕方がなかったんです 「忘れちまったよ」 「…えっ?」 ふざけたような笑みを浮かべる佳奈ちゃんに思わず呆然とする 「悪いな?なんかこう言う甘ったるい話が多くて覚えるのが2つでやっとだ」 「いえ…平気です」 「有り難うな?…でも1つだけ他のとは違うのがあってな……」 違う・・もの・・・?
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