prologue

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 少年はズボンから四つ折りにされた紙を広げながら呟いた。 『    合格通知     ダイ=ハサカ殿  今年度の編入試験に合格し  たことをここに示し、第五  学年の生徒として迎える。     魔法森央学園学園長』  魔法森央学園……この国の者なら誰もが通いたいと思う、魔法や学問を学ぶための学園。  様々な種類の一族が通っているだけでなく、ここに入学すれば、国の中で最も高いレベルの魔法と学問が学べる。  そのため合格者は十人に一人。六学年全寮制で、十二歳から十七歳までの者達が通っている。  そこに、少年は通うのだ。  顔が輝きで満ちている少年は、立ち上がって歩き出し、魔法森央学園の門をくぐった。
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