魔法森央学園

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 正門をくぐると、別世界が目の前に広がっていた。  二十階にも及ぶ校舎、その両脇には男女別の寮。広い庭を行き交う生徒達。  俺は理事長室というところへ行こうとしたが、学校なんて初めてだから、どう動いて良いのか分からない。  どこ行けばいいんだよ! てかさっきから、俺めっちゃ見られてる……。  まるで珍しい物を見ているかの様な視線だ。 「しょうがねぇ。誰か探して聞くか」  てことで、その辺をうろうろ歩き回っていた。すると、いつの間にかとても静かな場所に居た。  周りは木々が壁となって囲まれており、中央には太くて大きな大樹が堂々と立っている。
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