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「この度は大変ご無礼な態度をとってしまい、大変失礼しました」
「戯れ言はいいから頭を上げて」
今現在の俺、絶賛土下座&謝罪中。
まさか相手が神とは知らずに、タメ口を使っていただなんて……
「申し訳ありません、八重瀬様」
「頭を上げなさい。あと様はいらない」
「いや、しかし」
「しかしも何も無い。いらないったらいらない。あと別に敬語じゃなくていい。普通にタメで良いわよ」
なんと、慈悲深い方だ。まさに、神!
それじゃあ、失礼して──
「葎ちゃん」
「土に還すわよ?」
「すっっみませんでしたぁぁぁぁ!!」
再び、土下座&謝罪。ふざけたら怒られました。てへっ。
…いい加減自重しよう。
「あー、じゃあ八重瀬さんで」
「ん」
返事が一語です。投げやりだ。
「それじゃあアンケートやらせてもらうわよ。といっても少ないから、あんま時間は掛からないわ」
「ん、分かった」
「あとその前に、転生する場所は決まってるから」
え。
「ええぇ!? 何でだよ!?」
「何でもよ」
そんな!? それじゃ、あそこにしようか、こちらにしようかと悩んだ時間は無駄だったのか!?
ちくしょう! 俺の時間を返せ!「ちなみに行く世界は、魔法が使える魔法世界」
「早くアンケートを始めてくれ!」
魔法世界だと? 何故それを先に言わなかった!
これで決まりだな! 今日からの時代は──俺のだ!
ふと八重瀬さんを見ると呆れ顔をしていた。
どうしたんだ?疲れているのか?
「貴方は……まあ良いわ。それじゃあ、良い?」
「バッチコイ!」
「……………」
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