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きっと理穂さん達にそう言えば、 「甘いよ」と言われるだろう。 それでも未だ私には、志保里の父親である健二を警察に訴える事は非情な気がしてならなかった。 ―― 虚ろな気分で実家に帰り、自室に籠った。 つい先日までは健二と二人で過ごしていた夫婦の寝室だったのに、今はここで過ごす自分に違和感を感じてしまう。 この数ヵ月、保育園に通うようになって志保里は驚くほど成長をした。私も少しずつではあるけれど以前よりは強くなったように思う。
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