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未夜VS隼人
「俺があっち(フランス)に飛んだ後の未夜の生活なんて知るかよ」
今まで何も言わなかった隼人が口を開いた。
「なっ…」
「でも、まあいいや。受けてやるよ、お前の宣戦布告」
「‼」
グイッ
「ちょ…んんっ⁉」
ちゅっ
隼人が腕を引っ張り未夜を引き寄せ、いきなり未夜は隼人とキスしてしまった。
ドンッ❗
「いきなり何すんの❗欲求不満か、あんたは‼」
隼人を突き放し、未夜は叫んだ。
「嫌がらせ。お前の宣戦布告受けたって言ったじゃん」
「だからって…普通はっ」
「何言ってんだよ。宣戦布告したのはお前だろ。俺、手段は選ばねぇよ?」
ボスッ‼
未夜はクッションを隼人の顔に投げつけた。
「ぶっ」
「出てけ❗ケダモノ」
「怖っ」
「あんたみたいなケダモノが部屋にいたら部屋が汚れるのよ❗出てけ❗」
「はいはい」
隼人が部屋を出て行った後、未夜はへたりこむ。
「何なの…?最悪」
怒りが強すぎて涙も出ない。てか、宣戦布告って隼人の何に対して宣戦布告したんだよ、あたし。
自分自身に突っ込む未夜。
何か変な事になったなぁ。ま、いっか。これ以上隼人のいいなりにはなりたくないし。でも、隼人は絶対許さない‼
「あ…明日の服っ‼」
この時、楽しみにしていた明日の約束が隼人によって最悪なものになるとは思っていなかった。
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