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自分の思考に疑問を覚えていると突然自分を呼ぶ声でハッとする
声をかけてきたのは……なんだ、木戸か
木戸竜哉
オレの親友であり、夏休みにオレに毎晩『リア充死ね』とメールしてきた犯人でもある
一緒に登校する待ち合わせ場所に何時の間にか着いていて通り過ぎようとしていたようだ
「おはよ、正志。今日はえらくぼんやりしてんな」
ちょっと心配そうに言われ
「ああ、すまん」
とりあえず謝っておく
「どうかしたのか?」
と尋ねる竜哉に昨日の少女について話すか考える
竜哉は小学校からの付き合いであの日のこともオレの話により知っている
……相談してみるか。
竜哉に昨日のことを話そうとした時
「まぁ、だいたいわかるけどな」
と言われオレが怪訝そうな顔をすると
「夏休みの課題遅くまでやってて疲れたんだろ、だから早めに……」
オレへの説教を続ける竜哉の声など耳に入らない
課題………?
Q、昨日オレは帰って何をしていたでしょう?
A、メシ食って、風呂入って寝ました。
「………っ課題やってねぇぇぇっ!!」
叫びました。
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