第一話 始まり

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「いや、だからですね、私はアナタが倒れておられたので、あの、すいません……」 いまいち状況が把握できないな…… よし! 状況を整理しよう 女の子が謝っている 以上。 うん、わからないな(笑) あとから状況を整理すると あのとき 眠気に勝ち、なんとか 目覚めた俺だったのだが いきなり強烈なパンチが 顔面にクリーンヒットし 再び夢の世界へ強制的に戻されたのだった 「ホントにすいませんです、はい」 すごく申し訳なさそうだ なんか悪い気になるな…………。 それで今、謝っている彼女、 青葉さん……だったかな? 彼女こそ 俺をKO?させた張本人らしい (いまいち信じがたい) 「それで、大丈夫ですか?あの……お怪我とか」 「あ、いや全然大丈夫ですよ。問題ないです」 「そうですか!よかった!!」 彼女は微笑んだ 話は済んだし、 今、一番聞きたいことがあるな…… 「それで、あの、ここはどこなんでしょうか?」 俺は思い切って聞いてみた 「え?」 「いや、ここ。どこなのかなぁって」 一瞬キョトンとした青葉さんだったが すぐハッとした表情になり 「もしかして新しい転生候補の方?」 と言った 「は?」 今、何て言った? 転生候補?転生って…… つまり俺は…… 「それでしたら、職員室に行きましょう。クラスと番号が分かるはずです。」 いやいや、ちょっと待て 「あのさ……ってことは俺は」 慌てて 質問を繰り返す。 「はい?」 「俺は、死んだのか?」 「はい。でなければここにはいませんよ。ここは自殺した者しかいませんから。」 俺の質問を 笑って答える彼女だった
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