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俺が自殺?
何で?何で?
いや思い出せない……
「あ、あのですね」
「ここへ来た人は大概記憶がない方なので……」
焦ったように話す彼女
「あぁ……そうなんですか」
「とりあえず、確認。行きましょう。ね?」
「はい……」
職員室に向かう間も青葉さんは色々話してくれたが
いまいち頭に入らなかった
わかったのは
ここは普通の学校のようなところで
1年から3年までクラスがあり
そして生徒の大半は俺と同じ自殺でここへ来た者だということ
このぐらいだった
確認してもらっている間
俺は青葉さんと話していた
「青葉さんは何年生なんですか?」
「私ですか?私は3年です。」
「そうなんですか。」
「同じクラスだといいですね!」
いや、まだ同じ学年かもわからないのに……
「えーっと」
職員室から先生が顔を出している
「あぁ君、君が華原(はるもと)くんね」
華原?あぁ俺の名前か。
偽名なのかな?ピンとこない……
「華原くんは2Bの所属だね」
俺、2年生だったのか……
じゃあ…
「後輩くんだったのか~フフッ」
青葉さんは先輩なのか。
「よろしくお願いします。青葉先ぱ……」
改めて先輩に挨拶しようとした俺に、
「よぉ、後輩。パン買ってこいよ(棒)」
っていきなり!?
しかもパシられたよ、俺!!
「嘘だよ!よろしくね、華原くん」
この人、こんなキャラなのか……
もっと大人しい優等生かと……
「2B担任の福です。よろしく。」
初老のおじさんが挨拶してきた
優しそうな人だなぁと思っていたら
「福先生は怒らせない方がいいよ!」
と青葉先輩が豆知識を教えてくれた
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