新たな人生

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もし、コンビニの帰り道に、いや別に帰り道じゃなくてもいい。 ごく普通の日常に、不思議な扉が突如現れたら、一般的なリアクションはどんなだろうか。 未知な物への恐怖、新たなるものへの興味、その他にもたくさんあるだろう。 俺はただただ 「めんどくせぇ」 あまりにめんどくさくて口からでてしまった。 人とすれ違うのもやっとの狭い道路に、道を塞ぐ扉。 なんだかイライラしてきた。 「たくっ荷造りしなきゃいけねーのに」 コンビニで買って来たのは荷造りの道具とアイス。 記録的猛暑だとかで、暑さのあまりアイスを買ってしまった。 「しゃーね、アイスも溶けるし遠回りだけど別の道……」 別の道に行こうとしたら、後ろにも扉が現れていた。 扉に挟まれるという謎の状態に陥る。 「扉あけてもどうせ元の道路だろ?」 自分に言い聞かせるように、ドアノブに手を置く。 扉を開いてみたが、扉独特の音がしない。 扉の音だけではなく、日常のすべての音すら聞こえない。 扉を半開きにし、まわりをみる。 先ほどまでいた普通の道だ。 少しホッとし、半開きにしたドアから、ドアの向こう側を見る。
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