1人が本棚に入れています
本棚に追加
「もっと……もっともっともっともっと……もっとととととと……殺さなくちゃ……二度と襲えない様に……バラバラのグチャグチャにしなくちゃ……でないと守れない。大切な人を……守れない」
「何を言っているんや? 待て! 何が目的や? 金なら幾らでもやる! 知っとるか! 金が有れば何でもできるんや! この国自分の物にすることも夢やない! なあ、だから……!」
男は背負った大剣が納めていると思われる鞘から凶器を取り出した。一見大剣の様に見えるが、柄と刃を繋ぐ鬼の顔の装飾にはレバーの様な物が付いている。男はより笑みを歪ませてレバーを引くと耳に残る機械音と共に刃の部分が回転する。現代で言うチェーンソーだろう。
「いやや! まっつ! あああああああああああああああああああ!」
最初のコメントを投稿しよう!