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コンゴウは突然横から現れた刃によって背中のパイプ状器官を砕かれていた。
間一髪カンナは危機を免れた。
紫色に光る巨大な刃を握っていたのは黒いスーツ姿の少年だった。
イチイも見たことがない紫色の刀身に突起のようなものが付いた神機を握っている。
少し子供っぽい顔立ちに赤色の髪、文明の衰退と共に姿を消したはずの背広姿という出で立ちだ。
横槍を入れられたコンゴウはますます興奮し攻撃対象をスーツ姿の少年一人に絞った。太い腕を振り回し襲いかかる。
しかし少年はするりと前進し腕の下をくぐり抜けた。
同時に神機を銃形態へと変化させ至近距離から尻尾へと発砲。
しなやかだが強靭な組織を持つコンゴウの尻尾を破壊した。
そして再び神機を振るい剣形態へと変化させた。そのまま真一文字にコンゴウを切り裂いた。
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