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「ところであんたら名前は?」
思い出したようにカヤリが訊ねる。
「朱鷺山イチイだ」
「藤木コウタ。よろしくなっ!」
「はじめまして。アリサ・イリーニチナ・アミエーラと申します」
各々自己紹介したがカヤリは特に反応らしい反応を示さなかった。
「第一部隊はこれで全員か?」
「いや、あとソーマって奴とサクヤさん、リンドウさんがいるな」
「カヤリはリンドウさん知ってる? 生還率90パーセントオーバーの雨宮リンドウ!!」
カヤリは深く煙草を吸い考えこんでいたが、一気に煙を吐きだした。
「いいや、聞いたことはないな」
「ところでカヤリさんはここに来る前にどこの支部所属だったんですか?」
唐突にアリサが訊ねた。
「さぁな」
「さぁな、じゃありません。ちゃんと答えて下さい」
「悪いがちょっと言えない所だ」
カヤリが答えになっていない答えを返した。アリサはまだ不満そうだったがそれ以上は何も言わなかった。
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