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「今度うちの支部に新しいゴッドイーターが来るんだよ」
「はぁ」
「神機使いとしての腕はかなりのものなんだけどね。人間性に難があるというか何というか…………精神的に不安定なんだよ」
ペイラー・サカキは眼鏡の縁を軽く持ち上げた。
「そこでだ。君に彼のメンタルケアをしてほしい」
「メンタルケア……ですか?」
「そうそう。衛生兵の君だからこそ頼めることなんだ。引き受けてくれるかい?」
「ええもちろん構いませんが、何故私なんですか?」
「メンタル面では不安定なんだけどアラガミとの戦闘に関しては抜群の実績なんだよ。うちの第一部隊の隊長に匹敵するレベルだね。新人の君に神機使いのイロハを教えれば一石二鳥さ」
ペイラー・サカキは細い目を更に細めた。そうすると瞳は完全に見えなくなりただの線のようになった。
「君はしばらく『彼』とコンビを組んでほしい。」
その時ペイラー・サカキの机に置かれたパソコンのディスプレイが光った。
「お…………噂をすれば、かな」
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