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「アイタッ!」
肩口を貫かれイチイはつんのめった。
それでもなんとかもちこたえ神機を握り直す。
振り返り不意打ちの相手を探す。
「イチイさんごめんなさい! 今の私です」
声の主は旧型神機トスカを握ったカンナだった。
「リーダー後ろ!」
アリサの叫びを聞いたイチイは再びくるりと回りオウガテイルの頭部を横薙ぎに払う。
「うぐっ!」
しかしイチイはまたもやカンナの放ったバレットの餌食となった。
「カンナ、もっとしっかり狙って!」
コウタのアドバイスもむなしくカンナの放ったレーザー光のようなバレットはあさっての方向へ飛んでいく。
「うぅ、すいません。私まだ訓練中なんです」
カンナは涙目になりながらイチイに詫びる。
「いいから撃て! くそっ、こいつらどっから湧いてくるんだ!?」
その間オウガテイルとザイゴートはますます数を増やしていた。
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