598人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当はここで食べちゃいたい所だが………その前に団長の命令を無視する悪い娘にお仕置きをしなきゃな」
“た、食べる!?”などと言いながら顔を真っ赤にしている思春。今日も可愛らしいです。
ここが戦場だというのを忘れてしまいそうだ。
「で、だ…………俺ははっきりいってまともに動けるのは数分が精一杯だ。だから、思春が頑張って隙を作ったらそこを突こう」
「おい、その策私の荷が重くないか?」
俺の策を聞いて、思春は険しい顔にかわる。確かに、重いんだけどこれしか思い付かない。
「まぁ、なんとかなるさ………ほら、敵さんもまってくれないみたい、だしよ!!」
思春と話している最中に大きく後ろに跳ぶ。先程、自分達がいた場所を方天画戟が音をたてながら通りすぎる。
そして、その場所に恋が着地しこちらを見据えてくる。
…………今回は本当に死ぬかも。
そう思うと、頬を汗が伝い地面に着地した
「いけ! 思春!」
瞬間、思春が地面を蹴り、上空へと飛び上がった。
最初のコメントを投稿しよう!