第1話

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1週間後。 これが私の人生のターニングポイントとなるなんて今でも思わなかった。 朝、憂鬱な足取りで教室の中に入ると何やらガヤガヤしていつも以上にうるさかった。 「何があったの?」と聞きたいけどそんなこともすら話しかけれる友人はいないからそのまま自分の席に着き、本を読むフリして皆の会話を聞いた。 「えぇ、その話本当なの!?」 「ホントだよ!!だってあたしちゃんと見たもん!!」 「見間違いだってあるじゃん!」 「いーや、絶対本物だもん!!」 どうやら1人女の子を中心に論議が始まっているみたい。 本物って……何だろう?? 更に耳を立てると… 「でもさぁ、本当だったら嬉しいよね~ あの篠原辰己がうちのクラスに編入なんて」
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