プロローグ

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コンクリートで固められた狭い部屋の中央で彼は静かに座していた。 天井も壁も床もベッドも全てが白一色の部屋。 彼は、仮面の男に見込まれたあの日からずっとここで暮らしていた。 朝か昼か夜かも分からないいや、知らないと言った方がいいだろう。 彼は外の世界を目でうつしたことがないから…。 今日もまた、志貴 湊(しき みなと)17歳は、同じ日常を過ごす。
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