神林リコ

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今日もいつもと同じように授業が終わり、音楽室にむかっていた。 俺は、中学校の時には立派な野球少年だったが、部活を引退してからというもの、野球ほど打ち込める物がなくなってしまい、途方にくれていたところに、俺の幼馴染である海斗(カイト)に「お前、ギターやってみないか?」と誘われ、とりあえずやってみた。 それからというもの、軽音楽のとりことなりギターからベースに転向して、楽しんでいた。 ・・・・まぁ、そんなこんなでこの高校の軽音部に入っていたので練習するために放課後、音楽室にむかっていたというわけだ。 向かっている途中に文芸部の部室で話し声が聞こえてきた。 だが、文芸部には今年入部した1年生しかいない、という噂を聞いたことがあった。 「独り言かな・・・」 そう思った俺はちょっとだけ気になったので、文芸部の部室に近づいてみた。 ホントは、これって盗み聞きかな・・・とか思ったけど、昔から1つの事に熱中するととまらない性格だったので、あまり気にせずに文芸部にいってみた。 「・・な・・・す・・・・み・・・」 近づくにつれて何か1人ではないきがしてきた。 そして、俺はあの言葉を聞いてしまった。 「私は実ることのない恋をしてしまった。」
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