神林リコ

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俺には、とても思いつめているように話しているような気がしていた。 そして、もうしばらく話を聞いていると、奇妙なことに気がついた。 声は同じなのに、話し方がちがう・・・いや、話し方というよりも、【別人】が話しているように聞こえてきていた。 声からして、おそらく同じクラスの神林リコだと思う。 神林とは、中学校が一緒だったくらいで、話したことはない。 そして、いつも静かで、人と仲良く話しているところなんて見たことがなく、今日の国語の授業で初めて声を聞いた。 とても人間とは思えないようなか細い声で、それが逆に印象に残っていた。 神林の会話をもっと詳しく聞いていようと思っていると、 「おい!きょん!早く部活行くぞ!」 と、海斗にタイミング悪く呼び出されてしまった。 その出来事から俺の、 いや、俺たちの奇妙な学園生活が始まった。
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