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買い物から帰ってきて夕飯を作っているとき、
玄関の方からガタッと大きな音がした。
刹那かな、と気にもとめずに作業を続ける。
しばらくして生気の抜けた顔でドアを開けたのは
やっぱり刹那だった。
「おかえりー」
「……うん」
「あ、皿取って」
「……うん」
「さんきゅ」
皿を受け取って、丁度作りおわった料理を盛り付ける。
二人分の夕食を並べた。
そのまま刹那の背中を押して席に座るように促す。
「で?」
「……うん?」
「何があった?」
「……王道転校生があまりにも王道じゃなさすぎて落ち込んだ」
「くだらね!!」
「くだらなくないし!!」
「くだらないね!」
「くだらなくない!!!」
「うるさい、くだらないって俺が言ってるんだからくだらないんだよ」
「テラ独裁者!!
流石っス赤司様!!」
「僕の言うことは?」
「ぜったぁぁぁいっ!!」
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