道化師の誕生日

さて、皆に問題です。

今日は何の日でしょう？

答えは俺の日、つまり、俺の誕生日。

そう、5月4日は素敵な情報屋さんの誕生日☆

けどね…………俺は、一人、家にいます……

何でかって？

分かってるのに、聞くなんて悪趣味だねぇ。

分かってるでしょ？止めてよ……

ん？

【あー、そっかぁ、ぼっちなんだね…】

……ちょっと……そんなハッキリ言わなくても良くな い？

あれ、汗かな……机がビッショリだ…… 何だろうね……この汗……

え？何？涙？
何、言ってんの？
馬鹿じゃないの？何？死ぬの？

臨「あー……もう、何かケーキでも買いに行くかぁ …………波江も今日は来てないしね…………くそっ …………」

俺はファーコートを羽織って、ダラダラと家を出た。

本当はさ、別に誕生日なんて、どーだって良いんだ よ。

ただね、誰かと一緒にいたいだけ。

誕生日だと言う口実があれば、何だって叶う。

いつもいつも、ボッチって言うのもきついからさ。

今日ぐらい………誰かと一緒にいたいんだ。