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…ちょっとまて、遠回しに俺が小さいって言ってるようなもんだぞおい。
「俺ちびじゃないし…」
『豆チビだろ。』
「おいくそ猫、それを金髪の豆にでも言ってみろ、お前なんか粉々に刻まれるぞおら。
」
『おぬしも豆と…、ぬ?おぬし、我の声が分かるのか?』
「わかるの…?」
キラキラと輝かしい視線をショタに送られる。
とても痛いよこの視線。
「まあ、声が聞こえるってこと以外特徴のない、ただの糞ガキですがね…。」
ショタに聞こえる程度にボソッと呟き、出発準備の整ったにーちゃんのもとへ逃げる。
「よし、出発するですよー?」
「歩きにくいと思うけど…一日くらい、大丈夫かな…?」
「いや、歩く程度なら大丈夫。だ。つか転送魔法とかないのか?」
こーゆーメンバーはバンバン使うはずなんだけどなー。と、思いつつ、歩き始める一行に着いて歩く。
「さっきみたいな石を使えば、一個につき一人、行ったことのある場所、しかも正しい情報を正確に思い浮かべれば、出来ないこともないんだけど、」
「移転魔法を使える人は、数少ないのですっ!しかも、使うたびに大量の魔力を消費するので、バンバン使える人なんて存在しませんよー。」
あははっと女の子らしく笑う黒ウサギ。
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