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枕元の目覚まし時計の針は、10時半過ぎくらい。 おはようございます、十六夜 空夜、目覚めました。 ちなみに年齢は十七歳。本日火曜。 はい。遅刻です。大遅刻です。 だがしかし。この時間になると急がなきゃ!ってならないよね。なんか吹っ切れるよね。 「いってきまー」 『いってらっしゃー』 適当に準備を終え、誰もいない家に挨拶。 誰もいないのに返事が聞こえた? ああ。飼い猫のミーちゃんです。 動物とか命のあるものの声がきこえるんです。 物心ついた頃には既に聞こえていたかな。たしか。 たまーに道路とか鉄柱とかからも聞こえたりするけど、うめき声とかだから聞こえないふりする。だってこわいんだもん。 声が聞こえること以外は、ほんとふっつーな。凡人男子高校生です。
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