1 とある神様と稲荷寿司

8/9
前へ
/9ページ
次へ
‐*‐*‐*‐ 「んー!気持ち良い」 空を見上げれば、どこまでも澄み渡る青空が広がっている。 ―そう言えば、こんな風に空や風を感じたのは、いつ位降りだろうか。 思わず、伸びながら、そんな事を考える私を他所<ヨソ>に、シオンは無顔で隣を歩いていた。 ―本当‥、鉄仮面なんだから。 「そう言えば絢音殿、その衣装―」 「ん?どこか変かな?」 「‥‥。」 な、何故そこで黙る。 無表情なため、なにを考えているのか、さっぱり分からない。 そして、そんな顔で見つめられるものだから、逆に怖いんですけど。 「‥馬子にも衣装。」 「‥はい?」 ―馬子にも衣装? _
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加