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「んー!気持ち良い」
空を見上げれば、どこまでも澄み渡る青空が広がっている。
―そう言えば、こんな風に空や風を感じたのは、いつ位降りだろうか。
思わず、伸びながら、そんな事を考える私を他所<ヨソ>に、シオンは無顔で隣を歩いていた。
―本当‥、鉄仮面なんだから。
「そう言えば絢音殿、その衣装―」
「ん?どこか変かな?」
「‥‥。」
な、何故そこで黙る。
無表情なため、なにを考えているのか、さっぱり分からない。
そして、そんな顔で見つめられるものだから、逆に怖いんですけど。
「‥馬子にも衣装。」
「‥はい?」
―馬子にも衣装?
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