第1話『設立』

4/12
前へ
/1271ページ
次へ
「せっかく設立が決まったんだからある程度の役職は必要です。代表者は皆さんを集めて文化部連合を組織すると言った僕でいいとして、やはり書記は必要でしょう? もしいやだというなら僕が満足するまで僕のことを殴る刑に処します」 なんだその刑は……。おかしい……なんだこれ……体が自然と震えてくる。本能がそれだけは避けろと言ってくる。口がノーと言葉を発してくれない。なぜかはわからないが逆らうことが出来ない。 「わ……かった」 「ありがとうございます。それでは書記の仕事おねがいしますね」 書記を引き受けたとたんに体の震えはおさまり、安堵する。ここでノーと言っていたら何か大変なことになっていたんだろうと俺は思った。 「それではいつでも殴ってくれて構いませんよ?」 「俺やるって言ったよね!?」 確信した。こいつはやばい奴だ。 「残念です……。とりあえずせっかく書記に就任したんですし、前に出て自己紹介をお願いします」 お前が無理やりさせたんだろ! というツッコミは心の中でするとして、俺は仕方なしに教壇へと上った。
/1271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

935人が本棚に入れています
本棚に追加