第一章
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「幽体離脱って信じる?」 夏の定番の怪談話だ。 鉄男(てつお)の番になり話を進める。 「俺さ、徹夜で仕事をしてたんだよ」 鉄男は思い出しながら話を続けた。真剣に話をする鉄男は久しぶりに見た気がする。 周りの奴らは顔を前のめりにし、話を聞き入った。 「深夜の2時頃かな?疲れて横になっていたらいつの間にか寝ててさ・・・」
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