第一章

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「それで?」と正太が尋ねる。 「ふと目が覚めてさ、意識はあるんだけど体が思うように動かないんだよ」 「それってさ・・・金縛りじゃなくて?」 「違うんだよ。腕を動かそうと思ってもなかなか動かなくてよ、2・3秒後に動くんだよ」 真剣な顔で話す鉄男だが、周りの反応は信じがたい対応だ。 まあ、俺は鉄男と同僚だから会社の怪談話はちらほら聞く。 俺も不思議な体験もしている程だ
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