夢幻の館

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 彼とはすぐに仲良くなれた。廃部寸前の美術部に入部し、放課後はいつも美術室で彼と過ごした。  彼はとても素直で優しいひとだ。  出会って数日に彼に惹かれて、此処で過ごす時間がかけがえのないものになった。  彼の夢は絵画コンテストで有終の美を飾ることだ。  そして廃部寸前の美術部をやり直させ、絵画の良さを伝えようとしていた。  いつかはすごい絵かきになりたいと語っていた彼は輝いている。  彼の絵画コンテストで優勝する様を私は見届けたかった。  だけど、私は不幸にも交通事故に遭って死んだ。
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