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しばらく待っていると、さっきの男性とりょうすけくんが入ってきた。 も「うわ…、カッコいい」ボソッ りゅうがボソッと呟く。 たしかにりょうすけくんは整った顔をしている。 や「こんにちは」 り「…こんにちは。……誰ですか?」 りょうすけくんがりゅうを見ながら言った。 や「この子はりゅう。一番年下で13才」 も「よろしくね」 り「うん、よろしく」 や「今日ここに来た理由はね、 昨日りょうすけくんみんなに聞いてほしいって言ってたでしょ?」 り「はい…」 や「早速みんなに聞いてみたの」 り「……」 や「みんなりょうすけくんが来るのを 楽しみにしてる」 りょうすけくんの目を見ながら言うと、りょうすけくんは困ったように俯いた。 り「でも俺、人殺し…なんですよ…?」 人殺したような奴、一緒に住みたくないでしょ…、目に涙を溜めながらりょうすけくんは言った。 あぁ、りょうすけくんはしっかり反省している、そう思った。 や「うん。それも含めてみんなりょうすけくんと暮らしたいって言ってるんだ」 り「え?」 や「りゅうもりょうすけくんに会いたくて、今日来たんだもんな?」 りゅうがコクッと頷く。 や「だから、りょうすけくん一緒に暮らそう!」 り「本当にいいんですか?」 も「いいにきまってんじゃん」 り「ありがと」 、
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