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しばらくすると、桜の呼吸が落ち着いて真っ赤だった顔も少し薄くなったようだ。
「…落ち着いたか?」
「はい…」
ぎゅっと俺にしがみつく桜。まぁ、今日はこのまま終わらせるつもりだったからそのまま寝てしまっても構わない。俺の前はかなりアレだが、なんとかならなくもないだろう。
「そのまま寝てもいいぞ。」
「やです。まだ椿輝君が終わってません。」
「俺は大丈夫だから。」
「や、です!」
重たいであろうまぶたをこすりながら、俺に乗り上げる桜。
「…桜?」
「椿輝君がしないなら、僕がやります。」
「は!?ちょ、それは…」
男としてどこか嫌だ。俺は、桜が気持ちよくなってくれればそれでいい。
「それなら、椿輝君がしてください。…椿輝君で気持ちよくなりたいです…」
「……っ!」
最後の一言で切れた。もちろん我慢の糸が。
俺の両脇にあった桜の足首を掴み、上へ。
「わっ…」
そうすると、今まで散々いじっていたところが無防備にさらされる。そこは、先ほど桜自らが出したもので卑猥に濡れていた。
「…いきなりでもいいか…?」
俺の最後の譲歩。もう引く気はないが、痛い思いだけはさせたくない。
「さっき、椿輝君が必要以上にやってくれたから大丈夫です。」
…さっきのを根に持ってるな…そんなに一人でイくのは嫌だったのか?
「…次は一緒にな。」
「…はい。」
少し雰囲気が柔らかくなったので、間違ってはいないだろう。
「…入れるぞ?」
「はい…」
やはり怖いのか、体が小刻みに震えている。
「…腕を回せ。噛んでも引っ掻いてもいいから。」
先に腕を首へ回しておくことにした。そうすれば自然にしがみついてくれるだろうし、少しでも気が紛れるだろう。
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