一章・戦いの始まり

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「いってきます!」 元気に叫んで僕は玄関を飛び出した。 まぁ、高校に入ったときに独り暮らしを始めたから家には誰もいないんだけど。 でも、やっぱり、家を出るときはいってきます、だ。 それにしても天気がいい。 「んんーっ。」 僕・・・左手川暁(さてがわ あきら)は、思いっきり背伸びをしてみた。 こんなにすがすがしいのなら、花粉症を除けば春ってのも捨てたもんじゃないなとふと思う。 ふと、先日買った腕時計に目をうつし、 「やっべ、遅刻するッ。」 と、暁はいつものように、家から徒歩約15分の学校に向かって走っていった。
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