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「はじめまして、お嬢様」
小さな女の子は、母親の影からそっと覗く。
「本日からお嬢様専属のボディガードをさせていただきます。以後よろしくお願いいたします。」
「ぼでぃ…?」
「はい。」
不思議そうに顔をしかめる女の子に、母親はこう言った。
「お母さんとお父さんはお仕事で忙しいから、しばらくはこの人と一緒にいてね。」
「おかあさん、どっかいっちゃうの?」
「一週間くらいで戻るから。」
「いってらっしゃいませ、奥様。」
私は、一人になった。
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