ぼくのなみだはきみのなみだ2

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前のページがパリパリしていたのは、 きっとみねかが泣いていたからだ。 ・・・・・・ こんなにみねかが苦しい思いをしていたのに僕は全く気づかなかった。 ペナ島太郎は、 知っているのだ。 好きな相手に気持ちをぶつける事さえできない苦しさを。 ペナ島太郎はみねかに。 みねかは丸夫に。 気持ちを伝えられないから。 ペナ島太郎の推測は概ね当たっていたようで、次のページからしばらく日付と体重しか書かれていなかった。 丸夫に相応しい女性になるまでみねかは恋を保留したのだ。
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