ぼくのなみだはきみのなみだ2

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ペナ島太郎は思い出してきた。 この頃は、みねかが、りさに影響されてダイエットをはじめたと聞いていた。 これは、みねかがペナ島太郎に嘘をついていた訳ではない。 誰かから聞いた話でもない。 つまり、ペナ島太郎は本当に聞いていたのだ。 りさとみねかの電話を聞いて、そう勘違いしていたのだ。 要は盗聴、普通は犯罪である。 ペナ島太郎は、 今までみねかが、誰にも知られないように気をつけていたのだと思った。 一般的に一旦友達関係を築いた場合、恋愛関係にならない事が多い。 それは、 恋愛対象と考えるかどうかを早い段階で決める場合が多いからだ。 特に、女性の場合はその傾向が強い。 つまり、みねかは短期決戦を挑むつもりなのだと考えた。 しかし、実際は少し違う。 みねかは策士ではない。 単純に、丸夫に自分の体型をみせたくなかった。 だから距離を置いていたのだ。
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