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「お主、ばればれじゃ」
りさは笑顔で答えたが、内心申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
亀山を応援できなかった事が苦しかった。
兄の方が大事だという訳ではない。
みねかの気持ちを尊重してあげたかったから、
今まで彼の恋心に気づいていないふりをしていたのだ。
「大雪になるかもね。
りさ、今晩予定ある? 」
「予定?
ないに決まっておろう。
今晩はみねかの為にあけてある」
「じゃあ祝う準備しなくちゃね」
「お主、強いんじゃな」
りさは亀山の言葉が嬉しかった。
2人は、みねかが上手くいく事を強く願い教室を後にした。
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