きみのなみだはぼくのなみだ3

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きみのなみだはぼくのなみだ3

気がつけば、部屋にいるのは丸夫のみになっていた。 12人のレイヤー逹は丸夫の拳で簡単に消えたのだ。 落ち着いて部屋の中を見渡す。 やはり、 完全に空になっていた瓶と、 開封されていない瓶。 後は横長のテーブルしか存在しない。 丸夫はもう一度瓶を確めた。 良かった・・・ 丸夫にとってそれは大事な事だった。 もし少しでも飲んでいれば、 あの男を殴ってやる資格がなくなってしまうのだ。 尊敬するぜ。 俺よりも心を隠さず、 何事にも動じない。 どうしたらあのように生きられるのだろうか? だからこそ、 最後の行動だけは納得がいかなかった。
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