涙雨

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涙雨

  忘れる日を願っていた 君の事を思い出さなくなる日々 そんな毎日が続くと 立ち直れている気がして 少し安心した 人はよく涙を雨に喩えるけど こんな快晴じゃ 喩えようもないね 今日の天気みたいに 澄んで 空っぽな 心の中で君はずっと 眠っていくんだね 思い出のまま あの日々のまま この胸の痛みごと あの頃の君が好きだよ きっと年を経ても 変わらないかもしれないね 今日の気温みたいな 暑さ 鮮やかさ そんなものはもう 薄れてしまったけど 誰にでも 忘れられない恋の ひとつやふたつ あったっていいじゃないか この痛みごと 思い出と 人は呼ぶのかもしれないね。  
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