沼と太陽

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沼と太陽

思い出すだけで死にたくなるような言葉がある。 それは時に暴言だったり、全否定だったり。 本当に私、生きてていいの? そんな風に思ったりもする。 でも歩いてるのか 流されてるのか しゃがみ込んでいる訳にもいかなくて。 誰かに必要とされたり 生きてていいんだよ って言って貰いたくて。 結局、 この言葉から逃れるには 前を向いて 自分で自分に 生きてていいんだよって 言えるようになるしかなくて。 仄暗い溝から逃れるように、前へ進むしかない。 光のある場所につくと 信じながら。 恐れながら。 そんな力も湧かない日々 呼吸さえも苦しい日々 立ち上がり方も 立ち上がりたいのかも分からない ただただ 逃れたい日々 別世界への入口を探し 泡のように消えてしまう事を願う。 生きてていいですか。 その術がないんです。 いらないんですか。 わかってます。 底なし沼に沈むような日々。 太陽すら、嘘に思える。 手を伸ばしてもいいですか。 私も日を浴びていいですか。 ただ、 息をしたいだけなんです。  
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