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「9分…。
ギリギリですね。
まぁ、今日のところはよろしいでしょう」
こ、これでギリギリなんだ…。
でも、私にはもう無理…
「次回からは、もっと早く着替えるようにお願いしますよ」
嘘だろ…。
「さて。
夏姫さんも来たことですし、洋館の案内でもしましょう」
え。
この格好で、移動するの!?
本当に鬼ぃぃいいいいいいいいい!!
「各部門により、先生方から説明がありますから聞きもらすことのないようお願いしますよ、夏姫さん」
「はい」
うぅ…。
この格好で移動するのは、本当に大変なんだけど……。
こうしてる間にも、進んでるし。
急いで、後を追いかける。
「夏姫さん!!
走らないでください、はしたない」
「す、すみません…」
鷹代さんが、ため息をつく。
あちゃ~。
「ここは、武術の稽古のお部屋です。
小鷹さん、お願いします」
「はい!!」
そういって、小鷹さんが私の前に立つ。
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